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02 ベーシックタイプ 片流れ屋根(I邸)

「傾斜地に建つビルトインガレージのある家」

この事例は、

シンプルな木と漆喰の家『1.5階建て住宅』の18例で傾斜地を利用したスキップフロアバージョンです。

 古い分譲住宅地ですが、道路と敷地に1m程度の高低差がありました。

この企画型住宅の最大の特徴であるシンプルな形状というコンセプトを守りつつ、この敷地の段差に対応するのが設計上の最大のミッションでした。基本コンセプトである『片流れ屋根』はこれまで短辺方向に傾斜がある屋根でした。それを今回は長辺方向にすることで、建物平面を階段上にスキップさせました。さらに、このスキップを用い1階にビルトインガレージを設け、その上をリビングにする事で全体的な建物のボリュームを小さく抑え、1、5階建ての標準コストを実現しました。これにより、建物は道路に対して並行に長手に配置されたことで、建物のボリューム実面積以上に大きく見え周辺の既存住宅団地の景観になじむ、1、5階建て住宅が出来ました。

 1階の内装はスキップフロアとしたとこでダイニングとリビングに50cm程度の段差が生まれましたが、オープンな大きな住空間におい

て1階と2階を繋ぐ中間的中2階がリビングとすることで、より家の、家族の中心的な場所になりました。

写真1:外観は、道路面以外は標準仕様の焼杉ですが、道路面のみ黒い炭モルタルとしました。少しだけコストは上がりますがこれもいい感じです。

写真2:ビルトインガレージの天井は低く抑えることリビングとダイニングの床段差をちょうど良い高さにしました。

写真3:リビングは中2階となることで道路からの人の視線が遮られたので、大きなガラス窓としそこには花壇を設けました。

写真4:リビングには暖炉を設けることで家全体の暖が取れます。これも大きな室内空間の必須アイテムかもしれません。

写真5:スキップフロアの特徴でもある階段。木の階段はこんなデザインも安価で実現できるものメリットの一つです。

写真6:2階からリビングの見下ろしです。大きな空間のようですが、実際にはちょうど良い高さです。

I邸外観01.JPG
I邸ガレージ1.JPG
写真1
I邸リビング01.JPG
写真3
写真2
I邸リビング02.JPG
写真4
I邸リビング階段1.JPG
写真5
I邸リビング見下ろし.JPG
写真6
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